★パラドックス13(東野圭吾)
●これも知人の紹介で手にした。
人気作家のようだけど初めてこの作者の作品を読んだ。
この作者の原作で映画化された作品は「
容疑者Xの献身」と「
手紙」(※泣けたな~)を見た事がある。タイトルから、
13個の逆説の話かと思ったら違っていた。ブラックホールの影響(
P-13現象→意味の説明は曖昧だけど)で時間軸にズレ(13秒間)のせいで、別世界(別次元)に消えてしまった(?)13人の人々のサバイバルを描いた物語。
●冒頭の始まり方とかはとてもうまい描写で一気に引き込まれていき、現実離れした世界での話なんだけど、風景がイメージし易く、読み易かった。
最後は残り数ページになっても結末が分からない状態で、もう少し余韻に浸りたかったが・・・、いきなり終わった感じも受けた。
●絶望的な状況にも関わらず、勇敢なリーダー的存在の人がいて、みんなを引っ張て行く姿は頼もしかった。しかし・・・、子孫を増やしていこうと説得する場面では、ちょっと女性読者は引いてしまわないか心配になった。
とは言っても、とても読み易かったので、他の作品も読んでみたい。
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