★神去(かむさり)なあなあ日常(三浦しをん)
●久しぶりに読み終わった本。
職場用と
自宅用と
2冊の本を併読しているので、読むのに時間がかかる。
同時並行して読むっていう事はどうなんだろう。
1冊に集中して読んだ方がいいのかな。
( 性格的に
飽きっぽいので、どうしても他が気になって手を出してしまう )
この作者さん(女性?)の本は初めて読む。
主人公の青年の視点で書かれているので、
男性的な表現が多いので、男性作家が書いた作品かなとも思った。
「
なあなあ」というのは、
神去(かむさり)村の住人の口癖で、「
ゆっくり行こう」とか「
まあ落ち着け」って意味があるらしい。
沖縄の方言「
なんくるないさ」や「
てーげーやさ」、「
よんな~、よんな~」なんかに近いのではないか。
ネット上で調べてみると、
作者が創作した言葉らしいが、本物っぽいなあ~。
●横浜の高校生が担任と両親に
強制的に就職先(三重県の田舎の林業)を決められて、渋々従うところから始まる。
林業を描いた作品という事で、のどかな自然の中で
静かに物語が展開すると思ったが・・・、
最後は
インディー・ジョーンズのような
アクション風で、意外な展開になったけど、林業の大変さや100年単位の長期的な事業に対する、村人の
山に対する信仰心が強く印象に残る作品だった。
作者の記事を見ると、若者の職業意識にも触れていて、
「
自分が望んだ職業に就くことが、いいことだとは限らない。よく分からないうちにとりあえずやって、やってみたら、辛いことも大変なこともあるけど、なんとなく楽しかったと。それぐらいの、ゆるい態度でいい。「やりがい」や「向いている職業」を求めるあまり、自分を追い詰めすぎるない。」 とあったが、なるほどほとんどの人はこんな感じじゃないかな
宮崎駿さんが絶賛しているようなので、もしかして
アニメ化されるかも知れない。
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