★「燃えよ剣 下」(司馬遼太郎)

アラクローズ

2014年11月04日 00:00


●下巻に入ると、近藤さんは政治活動に夢中になって、帰宅途中に襲われてしばらく療養の身となる。
 気になる沖田さんも病床についてしまうし、土方さんだけの活躍が描かれる感じ。

●上巻での「剣」での戦いから、銃や大砲を用いた近代戦に変わっていく様子が描かれる。
 (銃撃戦よりも、剣客同士の緊張感溢れる立会いの方が読んでいる方は面白いかな)

●お雪さんとの二人っきりのシーンは、土方さんの態度がガラリと変わるところは微笑ましい。 (作者の趣味かな)


●官軍(旧幕府軍の敵)の最強軍艦を襲撃するシーンが見せ場だったけど、天が味方しなかったな。
 最終章の五稜郭から出陣する土方歳三の決意から、悲しい結末は予想される。
 土方歳三は武士として最後まで戦ったんですね。 死を覚悟して、遺髪と手紙を小姓(付き人?)に預け帰郷させる場面は彼の覚悟を感じさせられた。

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