2021年06月21日
★「新史 太閤記(上)」(司馬遼太郎)

●たまに読みたくなるんです、この方の歴史小説が。
ふざけた感じの話(https://arakuro.ti-da.net/e11945141.html)を読んだ後でもあるし、司馬さんの作品にしては短い?(それでも500頁超えの上下巻)ので挑戦してみた。
日本の歴史の中でも「類を見ないほどの大出世」を遂げた男、豊臣秀吉さんの話。
大河ドラマにもなったと思うけど、それは見ていなくて新鮮な気持ちで読めた。
●以前に読んだ喜多川泰さんの本(https://arakuro.ti-da.net/e11769981.html)の中で、大学生時代に読むべき本にあったので、気になってはいた。
学生が読むには難しすぎる気もするけど、時間に余裕のある?時代だから社会に出る前に読めという事かな。
●幼い子供時代の話がいいですね。非常に貧乏で、母親の再婚相手にいじめられるし、口減らしでお寺に預けられるは
自分で生きていく力を身に付けていく環境が描かれる。
●道で織田信長に偶然合って、草履係から昇進していく姿は有名かな。草履を温めるシーンはなかったと思う。
兵糧攻め(米を買い占めて、城内飢饉状態にして乗っ取る)とか、城の周辺を石塀で囲んで水攻めの話も面白い。戦というより土木工事。
秀吉さんは、アイディアマンで人たらしとあったな。
(人から好かれる、人をダマすという意味もあるのかな。確かに庶民にお金で協力させていた)
●黒田官兵衛さんも登場。(この方も大河ドラマになった?)
1年監禁(狭くて暗い土牢。無数の毒虫が這い、地中からの湿気、そんな絶望的な環境に放置)されてから復活の話は、天下を取る夢への執念を感じさせた。
Posted by アラクローズ at 06:00│Comments(0)
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